Vol.17 ホイットニー突然の訃報、そしてアデル6冠達成..."感動の歌"が引き継がれた第54回グラミー賞!
ホイットニーの悲報で幕を開けた今年のグラミー賞ですが、結果はすでにご承知の通り、アデルが主要4部門のうち3部門(最優秀レコード/楽曲/アルバム)を含む6冠を受賞し、幕を閉じました。
デビューから50周年ということで、授賞式の大トリとなったポール・マッカートニーのライヴ・パフォーマンスなど、ビートルズにスポットが当てられた今年のグラミーは、私たちに"ポップスの歴史"というものを感じさせてくれました。 アデルが最も影響を受けたというキャロル・キングがアデルと同じ主要3部門(アルバム『つづれおり』で最優秀アルバム、「イッツ・トゥー・レイト」で最優秀レコード、「君の友達」で最優秀楽曲)を獲得してから40年。
稀代のポップ・アイコン:マドンナのデビューから30年。
今、テレビの情報番組で毎朝流れているホイットニーの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」のヒットから20年…
この50年間に生まれたヒット曲が時を経て名曲=スタンダードになっています。
ホイットニーという不世出の天才シンガーが惜しくもこの世を去りましたが、今、新たにアデルという天才が生まれました。
国籍、経歴、肌の色、歌唱スタイル…全て違えど、共通するのは"心を動かす音楽"。
彼女/彼らが歌う"感動の歌"はこれからの時代に歌い継がれていくでしょう!
さて、そのアデルですが、アルバム『21』は全世界で1500万枚以上を売り上げ、2011年度アルバム・セールスの断トツ1位、そしてビルボード年間チャートでも、アルバム及びシングル「Rolling In The Deep」 で年間1位を制覇、1位獲得週20週はホイットニー主演映画『ボディ・ガード』のサントラと並びビルボード歴代トップ、 さらに、全米では 発売以来39週連続TOP5以内を記録し、マイケル・ジャクソン『BAD』の持つ38週連続を抜いて、歴代1位を更新中。 一方、ド派手なその栄誉とは真逆に、喉の手術からの復帰ステージとなったパフォーマンスでは、シンプルに弾き語りで『Rolling In The Deep』を歌い、オーディエンス/視聴者を魅了。
CDセールス、配信共に、アルバム/シングルのセールスが爆発的に延びている模様です。
奇しくも、そのアデルに次いで現在セールスやラジオ/テレビでのオンエア回数を伸ばしているのが、ホイットニーのベスト盤。
全米での視聴者数を対前回比145%アップさせたほど、衝撃的な今年のグラミーの余韻に浸りながら、アデル、そしてホイットニーと、"心を動かす音楽"で繋がった新旧天才シンガーを聴き比べてみてはいかがでしょう?
リリース情報
アデル『21』
(BGJ-10107、2011/1/19リリース、¥2,490)
2011年のシグネチャー・アイテムとして音楽史に残るであろうモンスター・ヒット・アルバム。
今年度年間No.1シングル「ローリング・イン・ザ・ディープ」収録。
アデル『ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール』
(BGJ-10140:CD+DVD、2011/12/21リリース、¥3,280)
スタンディング・オベーションともって賞賛されたグラミーでのパフォーマンスの記憶も新しいアデルのパフォーマンス。その醍醐味がパッケージされたかのようなライヴ音源/映像!
ホイットニー・ヒューストン『ザ・グレイテスト・ヒッツ』
(BVCP-21592、2008/3/26リリース)
『すべてをあなたに~Saving All My Love For You~』『グレイテスト・ラヴ・オブ・オール』など、人気楽曲=大ヒット曲を収録したベスト!