Vol.29 ストリーミング時代に売れる音楽~ダフト・パンクが売れる理由!!
欧米で圧倒的な人気を誇り、日本でのサービス・スタートも予定されているストリーミング・サブスクリプション・サービス:Spotify(スポティファイ)の6/10付ヒット・チャート(トラック)をみると、ベスト10のうち、なんとダフト・パンクの曲が5曲(2/4/6/8/10位)チャート・イン!
トップ10チャートに占めるダフト・パンクのシェアが50%(!)という事実も驚きですが、ダフト以外のトップ10ソングをチェックしていると、そこにはある傾向が…。
マックルモア&ライアン・ルイスはラップながら生のサウンドとメロディーが、イマジン・ドラゴンズはロック・バンドとはいえアコースティックでアンビエントな音が印象的。さらに、アイコナ・ポップはABBAのEDMバージョンのようだし、セレーナ・ゴメスはラテン・ダンス、ポップ界のスーパースターであるジャスティン・ティンバーレイクはノスタルジック。
その他、Spotifyチャートではブルーノ・マーズ、ザ・ルミニアーズやFun.、ラナ・デル・レイといった新旧のサウンドをミックスしたアーティストの人気が高いという傾向が一目瞭然です。
英米アルバム・チャートで1位に輝いたダフト・パンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』は、EDMブームの真っ只中にリリースされた新作にもかかわらず、“エレクトロニック"ではなく、むしろそれに逆行した“オーガニック"なサウンドを打ち出したことで俄然注目を浴びる結果となりました。オーガニックなサウンドの裏づけは、打ち込みやサンプリングをほとんど使わずに、ダフトの2人が尊敬する'70~'90年代のアイコンである、ジョルジオ・モロダー、ポール・ウィリアムズ、ナイル・ロジャース、ファレル・ウィリアムスらとの生演奏でのコラボレーション。
アイコン達とのコラボで、現代のテクノ/エレクトリック・サウンドに、嘗てのソウル・フィーリング溢れるメロディーとゴージャスなグルーヴ感を融合させることに成功、団塊世代もBGMのように気持ち良く聴いていられる音楽に仕上がっています。
ダフト新作に象徴的に現れている、新旧サウンド・ミクスチュアーの流れは、いわば、音楽のジェネレーション・ミクチャーと言えるのではないでしょうか?
今回のダフト・パンクのサウンドは、スタイリスティックスなど'70年代のソウル/R&B・ミュージックを原体験している世代のみならず、原体験してない世代にもスムーズに受け入れられています。
その理由は、音楽を聴く環境の変化にあるといえるでしょう。
今、iTunesやYouTubeのみならず、Spotify、Pandora、Google Play Music All Accessと言った膨大なライブラリーを抱えるプラット・フォームから、リスナーたちはあらゆる時代のあらゆるジャンルの音楽を体験することが出来ます。
特にストリーミング・ラジオは、新旧ジャンルを問わず好みの曲をラジオ側が選んで聴かせてくれるというように厚いサービスをユーザーに提供しています。
その結果、'20年代のブルースを新しい音楽として聴く10代の若者もいれば、クラブ体験もない60代の老人がEDMをディスコ・ミュージックのリバイバルとして捉える…そんな、“知っている音楽しか聴かない時代"からは考えられない状況が生まれました。
今まさに、デジタル・インフラが世代/ジャンルを超越/ミクスチュアーした新しい音楽とマーケットを創造しています。
先日Appleがインターネット・ラジオ"iTunes Radio"を発表し、音楽配信プラット・フォーム最大手が乗り出したことで、今後この傾向は益々強まるでしょう!
1. GIVE LIFE BACK TO MUSIC / ギヴ・ライフ・バック・トゥ・ミュージック <feat. ナイル・ロジャース (guitar) >
2. THE GAME OF LOVE / ゲーム・オブ・ラヴ
3. GIORGIO BY MORODER / ジョルジオ・バイ・モロダー <feat. ジョルジオ・モロダー (voice)>
4.WITHIN / ウィズイン <feat. チリー・ゴンザレス (piano)>
5.INSTANT CRUSH / インスタント・クラッシュ <feat. ジュリアン・カサブランカス (vocals)>
6. LOSE YOURSELF TO DANCE / ルーズ・ユアセルフ・トゥ・ダンス<feat. ファレル・ウィリアムス (vocals) / ナイル・ロジャース (guitar)>
7. TOUCH / タッチ <feat. ポール・ウィリアムズ (vocals)>
8. GET LUCKY / ゲット・ラッキー <feat. ファレル・ウィリアムス (vocals) / ナイル・ロジャース (guitar)>
9. BEYOND / ビヨンド
10. MOTHERBOARD / マザーボード
11. FRAGMENTS OF TIME / フラグメンツ・オブ・タイム <feat. トッド・エドワーズ(vocals)>
12. DOIN' IT RIGHT / ドゥーイン・イット・ライト <feat. パンダ・ベア (vocals)>
13. CONTACT / コンタクト <feat. DJ ファルコン>
14. HORIZON / ホライズン 【日本盤のみのボーナス・トラック】
公式サイト→ http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/daftpunk/
トップ10チャートに占めるダフト・パンクのシェアが50%(!)という事実も驚きですが、ダフト以外のトップ10ソングをチェックしていると、そこにはある傾向が…。
マックルモア&ライアン・ルイスはラップながら生のサウンドとメロディーが、イマジン・ドラゴンズはロック・バンドとはいえアコースティックでアンビエントな音が印象的。さらに、アイコナ・ポップはABBAのEDMバージョンのようだし、セレーナ・ゴメスはラテン・ダンス、ポップ界のスーパースターであるジャスティン・ティンバーレイクはノスタルジック。
その他、Spotifyチャートではブルーノ・マーズ、ザ・ルミニアーズやFun.、ラナ・デル・レイといった新旧のサウンドをミックスしたアーティストの人気が高いという傾向が一目瞭然です。
英米アルバム・チャートで1位に輝いたダフト・パンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』は、EDMブームの真っ只中にリリースされた新作にもかかわらず、“エレクトロニック"ではなく、むしろそれに逆行した“オーガニック"なサウンドを打ち出したことで俄然注目を浴びる結果となりました。オーガニックなサウンドの裏づけは、打ち込みやサンプリングをほとんど使わずに、ダフトの2人が尊敬する'70~'90年代のアイコンである、ジョルジオ・モロダー、ポール・ウィリアムズ、ナイル・ロジャース、ファレル・ウィリアムスらとの生演奏でのコラボレーション。
アイコン達とのコラボで、現代のテクノ/エレクトリック・サウンドに、嘗てのソウル・フィーリング溢れるメロディーとゴージャスなグルーヴ感を融合させることに成功、団塊世代もBGMのように気持ち良く聴いていられる音楽に仕上がっています。
ダフト新作に象徴的に現れている、新旧サウンド・ミクスチュアーの流れは、いわば、音楽のジェネレーション・ミクチャーと言えるのではないでしょうか?
今回のダフト・パンクのサウンドは、スタイリスティックスなど'70年代のソウル/R&B・ミュージックを原体験している世代のみならず、原体験してない世代にもスムーズに受け入れられています。
その理由は、音楽を聴く環境の変化にあるといえるでしょう。
今、iTunesやYouTubeのみならず、Spotify、Pandora、Google Play Music All Accessと言った膨大なライブラリーを抱えるプラット・フォームから、リスナーたちはあらゆる時代のあらゆるジャンルの音楽を体験することが出来ます。
特にストリーミング・ラジオは、新旧ジャンルを問わず好みの曲をラジオ側が選んで聴かせてくれるというように厚いサービスをユーザーに提供しています。
その結果、'20年代のブルースを新しい音楽として聴く10代の若者もいれば、クラブ体験もない60代の老人がEDMをディスコ・ミュージックのリバイバルとして捉える…そんな、“知っている音楽しか聴かない時代"からは考えられない状況が生まれました。
今まさに、デジタル・インフラが世代/ジャンルを超越/ミクスチュアーした新しい音楽とマーケットを創造しています。
先日Appleがインターネット・ラジオ"iTunes Radio"を発表し、音楽配信プラット・フォーム最大手が乗り出したことで、今後この傾向は益々強まるでしょう!
リリース情報
『ランダム・アクセス・メモリーズ』(2013年5月22日発売 SICP-3817 ¥2,520(税込))
【収録曲】1. GIVE LIFE BACK TO MUSIC / ギヴ・ライフ・バック・トゥ・ミュージック <feat. ナイル・ロジャース (guitar) >
2. THE GAME OF LOVE / ゲーム・オブ・ラヴ
3. GIORGIO BY MORODER / ジョルジオ・バイ・モロダー <feat. ジョルジオ・モロダー (voice)>
4.WITHIN / ウィズイン <feat. チリー・ゴンザレス (piano)>
5.INSTANT CRUSH / インスタント・クラッシュ <feat. ジュリアン・カサブランカス (vocals)>
6. LOSE YOURSELF TO DANCE / ルーズ・ユアセルフ・トゥ・ダンス<feat. ファレル・ウィリアムス (vocals) / ナイル・ロジャース (guitar)>
7. TOUCH / タッチ <feat. ポール・ウィリアムズ (vocals)>
8. GET LUCKY / ゲット・ラッキー <feat. ファレル・ウィリアムス (vocals) / ナイル・ロジャース (guitar)>
9. BEYOND / ビヨンド
10. MOTHERBOARD / マザーボード
11. FRAGMENTS OF TIME / フラグメンツ・オブ・タイム <feat. トッド・エドワーズ(vocals)>
12. DOIN' IT RIGHT / ドゥーイン・イット・ライト <feat. パンダ・ベア (vocals)>
13. CONTACT / コンタクト <feat. DJ ファルコン>
14. HORIZON / ホライズン 【日本盤のみのボーナス・トラック】
公式サイト→ http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/daftpunk/