Vol.47 マイケルの歌声は永遠に~新譜【XSCAPE】で提示された新しいエンターテイメントのカタチ!

5月18日、ラスベガスで開催されたビルボード・ミュージック・アワードで最新ホログラムによる新曲「スレイヴ・トゥ・ザ・リズム」のステージを再現、またジャスティン・ティンバーレイクとデジタル・コラボレーションを披露など、数々の話題を携えてマイケル・ジャクソンの新作『XSCAPE』がリリースされました。
 
このアルバムに収録されている楽曲は、アーカイヴに眠っていたマイケルが完唱したデモ曲、アルバム・セッションのアウト・テイクの中から、現エピック・レコード会長&CEOであるLAリードが選んだもので、全て1983年~1999年の間にレコーディングされたもの。
 
いずれの楽曲もアーカイヴに残っていたオリジナルのままでも十分に完成度が高いものですが、LAリードは現代最高峰プロデューサー:ティンバランドをリード・プロデューサに据え、見事にコンテンポライズ(現代化)されたサウンドに仕上げたのです。そこで俄然注目を浴びたのが、コンテンポライズという新しいレコーディングのカタチ。
本人の意思による新バージョンではありませんが、“今日”という水を得た魚のようにみずみずしいのです。
 
特に一曲目、ポール・アンカのペンによる「ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド」で聴けるゴージャスな’80年代のディスコ・ソウル・サウンドは、こんにちの音楽シーン最前線で活躍する前出のジャスティンやファレル、ダフト・パンク、ブルーノ・マーズらが継承している”今”のサウンド。この事実を紐解けば、彼らがマイケルから強い影響を受けた事実は火を見るより明らかです。
 
一方で、亡くなったアーティストの楽曲アーカイヴを世に出すことに反発するファンもいるかもしれません。これがビートルズのメンバーの作品であったらどうでしょう?興味深いところです。
 
前述したホログラムでのライヴも然りですが、進化し続けるデジタル技術によって生まれてくる新しいエンターテイメントのカタチはこれからも増えると思われます。

リリース情報

マイケル・ジャクソン|エスケイプ(XSCAPE) 
左から
☆ 2枚組デラックス・エディションEICP1604-5 ¥3,200+tax 
☆ 通常盤EICP1606 ¥2,500+tax
 
※『MICHAEL』以来3年半ぶり、再び世界を驚かせる全曲未発表の“ニュー”・アルバム!“完全な形”で遺されたマイケルのVocal素材を、トップ・プロデューサー陣が「コンテンポライズ」!

1stシングル『ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド』最新オフィシャル情報
http://www.sonymusic.co.jp/artist/MichaelJackson/info/439562