Vol.18 春に生まれたミュージシャン2006

梅の花、早咲きの「白難波」がそろそろ見頃、春ももうすぐそこ…
ということで”春”にちなんだ特集第1弾“3月編”をお届けします。
3月といえば我が国では“卒業”、ということでフジパシフィック音楽出版管理楽曲より、邦楽からは卒業にちなんだ楽曲を、洋楽からは3月生まれのミユージシャンを特集してみました。
もちろん、基本は“良い楽曲は業界の宝、これからの音楽業界に光を”です!
 


3月1日グレン・ミラー(1904-1944)

「ムーン・ライト・セレナーデ」「真珠の首飾り」などでおなじみ、ベニー・グッドマンと並ぶ、スイング・ビッグバンド・ジャズのバンド・リーダー。「ムーン・ライト・セレナーデ」で聴かれるその独特なサウンドはサックスでなくクラリネットにリードをとらせて出したと言われています。

■Recommend Song :
A Nightingale Sang In Berkeley Square (バークリー・スクエアのナイチンゲール)
ナット・キング・コールやアニタ・オデイのヴォーカルによるヴォーカル・バージョンもよいが、グレンのビッグ・バンド・ヴァージョンにも根強い人気があります。エリック・マシュイッツ(詞)、マニング・シャーウィン(曲)作のイギリス生まれのスタンダード。この曲は「プラチナム・グレン・ミラー」(BVCJ-38055)に収録されています。


3月2日カレン・カーペンター(カーペンターズ)(1950~1983)

ご存知、リチャードとカレンのポップ・ミュージック史上最高の兄妹グループ。1969年にA&Mレコードからデビュー、「遥かなる影」「トップ・オブ・ザ・ワールド」「イエスタディ・ワンス・モア」など、リチャード及びバカラック他作家陣が制作した楽曲の良さとカレンのワン・アンド・オンリーな歌声とが見事にマッチ、数々の世界的なヒットを生み一躍大人気グループとなりました。妹のカレンが拒食症などを患い1983年に32歳の若さで逝去した後も、日本ではCM・ドラマの主題歌などさまざまなメディアで絶えず楽曲が流され続け未だ世代を超えた支持を集めるカーペンターズ。1995年には「青春の輝き」がドラマ主題歌として使用され原体験世代から初めて聴く世代までを巻き込み第二期ブーム化、日本独自編集のベストアルバム『青春の輝き~ザ・ベスト・オブ・カーペンターズ』は洋楽としては異例の300万枚以上のセールスを記録しました。

■Recommend Song :
「青春の輝き~I Need To Be In Love」
‘95年にOAされたTBS系ドラマ「未成年」で「Top of The World」とともにフィーチャーされ、後のカーペンターズ・ブームの起爆剤となったこの曲は’76年にシングル・リリースされ全米チャート25位を記録、記録より記憶に残る佳曲といえましょう。この曲は、「青春の輝き~ベスト・オブ・カーペンターズ<10周年記念エディション>(UICY-1311)に収録されています。
 


3月2日ジョン・ボン・ジョヴィ(1962~)

ご存知、ボン・ジョヴィの看板リード・ヴォーカル。84年「夜明けのランナウェイ」でデビュー、全米1位を記録した「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」(86年)で世界的にブレイク、一躍世界のトップ・グループとなった。

■Recommend Song :
Bad Medicine (バッド・メディシン)
これも88年に全米1位となった曲だが、他地域に較べてブレイクが早かった日本ではTVコマーシャル(この曲はサンヨー電器)にも使われていた。ちなみに「リヴィン・・」はAXIAのTVCMソングでした。デスモンド・チャイルド、リッチー・サンボラそしてジョン本人の作曲。この曲は「クロス・ロード/ザ・ベスト・オブ BON JOVI」(UICY-2501)に収録されています。
 


3月6日ウェス・モンゴメリー(1925~68)

インディアナ・ポリス出身のモダンジャズ・ギタリスト。チャーリー・クリスチャン以来シングル奏法であったギターにオクターブ奏法を導入。それがキャノンボール・アダレイに認められ世界的に有名になりました。なお、オクターブ奏法の元祖は、ベースのスラム・スチュアート(弦と声)といわれています。

■Recommend Song :
My One And Only Love (マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ)
ロバート・メリンとガイ・ウッドによる美しいバラード。“4月のそよ風のように~”という歌詞からも、春にはうってつけの曲だ。ヴォーカルではフランク・シナトラのヴァージョンが有名。この曲は「バンピン(+3)」(POCJ-9161)に収録されています。
 

3月12日
ジェイムス・テイラー(1948~)

シンガー・ソングライターの大御所と言われる彼もデビュー当時は苦労していた。20歳でイギリスに渡り、なんとアップルからデビュー、がヒットに至らず71年アメリカに戻り、当時友達とも恋人ともいわれたキャロル・キングの「You’ve Got A Friend~きみの友だち~」をカバー、同年7月に全米1位にし、一躍スターの座を掴みました。ラス・タイトルマンをプロデューサーにした最新作でも、元気な歌声を聴かせてくれています。

■Recommend Song :
You’ve Got A Friend(きみの友だち)
1971年傑作アルバム「マッド・スライド・スリム」に収録されたキャロル・キングのカバー曲。キャロル自身の傑作アルバム「Tapestry~つづれおり~」における彼女の歌唱も絶品。この曲は「グレイテスト・ヒッツ」(WPCR-612)に収録されています。(私は「ワンマン・ドッグ」がフェイバリットですが…)


3月13日
ニール・セダカ(1939-)

ポール・アンカと並び’50年代のトップアイドルと賞されたニール・セダカは、幼少期からピアノを習い、高校時代には友人たちと結成したトーケンズで「ライオンは寝ている」をヒットさせ、ヒット作家の片鱗をみせます。その後ジュリアード音楽院で専門的に音楽を学び、在学中の1958年に作った「間抜けなキューピッド」をコニー・フランシスがヒットさせ、同年に自身もRCAレコードとソロ歌手契約を結び歌手としてのキャリアをスタート、「おお、キャロル」、「カレンダー・ガール」、「すてきな16才」、「悲しき慕情」、「恋の片道切符」などを次々ヒットさせ一躍トップ・スターに。一時期低迷期を経験するが、1974年には「雨に微笑みを」、1975年には「バッド・ブラッド」(エルトン・ジョンとコラボレート)がチャート・トップに、また、キャプテン&テニールに提供した「愛ある限り」も大ヒットを記録し、完全復活を果たしています。

■Recommend Song :
「カレンダー・ガール」
1960年~61年にかけて大ヒットした「カレンダー・ガール」はニール自身の初の全米トップ5ヒットとなった(4位)。この曲は「ザ・ベスト・オブ・ニール・セダカ」(BVCM-37316)に収録されています。
 


3月14日クインシー・ジョーンズ(1933~)

「ウィー・アー・ザ・ワールド」はもとより、フランク・シナトラからマイケル・ジャクソンまで多くのスーパースターをプロデュースした、まさに20世紀の最大のミュージック・マン。トランペット・プレイヤーとしてジャズ畑からスタート、61年マーキュリー・レコードのプロデューサー(副社長)となってからポピュラー・アーティストや自らのバンドでヒットを放っています。

■Recommend Song :
The Sidewinder (サイドワインダー)
言わずとしれたアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズのトランペッター、リー・モーガンの代表作。この曲は「Q ~生誕70周年記念ベスト~」(UCCU-1019)に収録されています。
 

3月17日
ナット・キング・コール(1917~65)

オスカー・ピーターソン系のスインギーなスタイルのジャズ・ピアニストとしてキャリアをスタート、42年「ストレイトン・アップ・アンド・フライ」でヴォーカルをとり、ソロ・アーティストとしてデビュー。49年「モナリザ」を発表300万枚の大ヒットとなった。

■Recommend Song :
Stardust(スターダスト)
いわずもがな、のホーギー・カーマイケル代表作、(詞はミッシェル・パリッシュ)。第二のアメリカの国家と言われる程アメリカで(世界中で)愛されている名曲。「愛こそは総て」と題されたキャピトル盤(TOCJ-9415)でのナットの歌唱は同曲の最高作品と賞されています。



3月18日ヴァネッサ・ウイリアムズ(1963-)

1983年ミス・アメリカを黒人として初受賞(その後剥奪される)という栄誉に輝いたヴァネッサ・ウィリアムズは、その美声で1987年アルバム『ライト・スタッフ』でデビュー。1992年には日本でもCMでお馴染みの「Save The Best For Last」が大ヒットしました。ヴァネッサはミュージック・シーンでの成功のみならず、TVや映画、ミュージカルといった様々なエンターティンメント・シーンにおいてその美貌と美声を活かし大成功を収めています。

■Recommend Song :
「Save The Best For Last」
1992年5週連続全米No.1に輝いたヴァネッサ最大のヒット曲「セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト」。日本では某薬品メーカーのイメージ・ソングとして長く使用されました。この曲は「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァネッサ・ウイリアムス」(UICY-2526)に収録されています。


3月23日チャカ・カーン(1953~)

アレサ・フランクリンを継ぐR&Bクイーンと賞されるチャカ・カーン、本名はイベット・スティーブンス。カーンと名乗ったのは一度カーンという苗字の人と結婚したため、またチャカはアフリカ語で“戦士”と言う意味の愛称だそうです。
70年始めR&Bバンド“ルーファス”に参加、後に、スティービー・ワンダーが提供した「テル・ミー・サムシング・グッド」が大ヒットし一躍注目を浴びる存在となった。78年にソロ・デヴュー、83年にルーファスを脱退している。

■Recommend Song :
Aint’ Nobody(エイント・ノーバディ)
プリンスのカバー「フィール・フォー・ユー」(84年)とともに’80年代彼女の大ヒット曲(83年)。ライヴで必ずプレイする、チャカお気に入りの一曲でもある。この曲は「Epiphany: The Best Of...Vol. One」(輸入盤)に収録されています。
 

3月23日
デーモン・アルバーン(ブラー/ゴリラズ)(1968-)

オアシスと並び近年のブリット・ポップ/ロック・シーン隆盛の立役者とされるブラーの中心人物:デーモン・アルバーン。「ボーイズ&ガールズ」他’90年代数多くの大ヒットを飛ばしたブラーでの活動を一旦休止したデーモンがチョイスした次なるプロジェクトは、アニメ作家ジェイミー・ヒューレットとコラボレートしたヴァーチャル・バンド:ゴリラズでした。

■Recommend Song :
「フィール・グッド・インク」
Apple「iPod」のTV-CMでもおなじみの「フィール・グッド・インク」は、4年ぶりとなる2ndアルバム『ディーモン・デイズ』(TOCP-66380)からのリード・シングルで、デ・ラ・ソウルをゲストに迎えたヒップホップ色の強いナンバーです。
 


3月24日ネーナ・ケルナー(ネーナ)(1960-)

ネーナ・ケルナーは1984年「99 LUFTBALLONS~ロックバルーンは99」の全世界的なヒットで一躍ポップスターの頂点に君臨したドイツ・ベルリン出身の5人組のポップ・ロック・バンド:ネーナの紅一点/リード・ボーカルです。キャッチーなメロディと心地よく弾むビートをもったこの曲は、ドイツ語でのリリースにもかかわらず言葉の壁を乗り越え見事に全米チャートNO.1を獲得しました。この曲の大ヒット後はこれといったシングル・ヒットに恵まれず、シーンからフェイドアウト、一発屋(ワンヒット・ワンダラー)となってしまいました。。。

■Recommend Song :
「ロックバルーンは99」
「ロックバルーンは99」は「グレイテスト・ヒッツ」(MHCP-224)に収録されています。
 


3月26日スティーブン・タイラー(1951~)

1970年、ギターのジョー・ペリーとエアロスミスを結成。73年「野獣誕生」でレコード・デビューしたご存知エアロスミスのヴォーカリスト。若い人たちには女優のリヴ・タイラーのお父さんと言った方がアピールするかも。

■Recommend Song :
I Don’t Want To Miss A Thing (ミス・ア・シング)
リヴ・タイラーとブルース・ウィリスが出演した映画『アルマゲドン』の主題歌。98年9月に全米1位を記録した、ダイアン・ウオーレン作の大ヒット曲。この曲は「アルティメイト・エアロスミス・ヒッツ」(SICP-170)に収録されています。


3月26日ダイアナ・ロス(1944年~)

ダイアナについてはコメントの必要もないでしょう。世間一般には、シュプリームスの他メンバーを蹴落とし芸能界トップに成り上がった虚栄心が強い女性、といわれていますが、彼女のヴォーカルとその才能は多くの人々からリスペクトされています。

■Recommend Song :
Ain’t No Mountain High Enough(エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ)
シュプリームスのメンバーに見切りをつけソロ・デビュー後、この曲で見事に全米ヒット・チャート1位を獲得しました(70年)。この曲は「ラヴ&ライフ~ヴェリー・ベスト・オブ・ダイアナ」(TOCP-65892)に収録されています。


 

3月27日
マライア・キャリー(1969-)

説明不要!歌姫:マライア・キャリー。’69年ニューヨーク州ロングアイランド生まれ、ハイスクール卒業後マンハッタンでアルバイトをしながらヴォイス・トレーニングを積み、ブレンダ・K・スターの名作バラード「アイ・スティル・ビリーヴ」などにコーラスとして参加、地道に活動していたところ、パーティー会場でCBSレコード(コロンビアレーベル、現:ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント)社長で後に夫となったトミー・モトーラへ渡したデモテープが気に入られ、1990年に"Vision Of Love"でデビュー、リリースする楽曲全てといっていいほど大ヒットを記録、まさにシンデレラ・ストーリーそのものを歩んでいたが、モトーラと離婚/生まれ育ったレコード会社移籍の前後からアルバム・セールスやシングルのチャート・アクションも低迷、不遇の時期を経験しますが、昨年2005年リリースしたシングル「ウイー・ビロング・トゥギャザー」が14週連続チャートNO.1を記録、アルバム「ミミ」は700万枚を超える大ヒットとなり、先頃発表されたグラミー賞でも3部門獲得、「Return Of Voice」と形容されるほどの劇的な復活を遂げています。

■Recommend Song :
「We Belong Together」
この曲のチャート制覇により、大復活を遂げたマライア。自身16曲目の全米NO.1ヒットとなったこの曲で、マライアはビートルズ(20曲)、プレスリー(18曲)に続き歴代No.1獲得第3位となった。この曲は「The Emancipation of MIMI ~Ultra Platinum Edition」(UICL-9030)に収録されています。


 

3月30日
セリーヌ・ディオン(1968~)

カナダ・ケベック生まれ。両親がフォーク・ミュージシャンで、兄弟全員(14人と言われている)が、全員楽器万能の音楽ファミリーというから、おそらくカナダのトラップ一家みたいな環境だったのでしょう。映画『タイタニック』主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」以後は、夫の介護、出産とプライベートを優先していましたが、近年新アルバムのリリース、ラスベガス公演と再びシーンに戻ってきました。

■Recommend Song :
My Heart Will Go On(マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン)
説明不要、ジェイムス・キャメロン監督の大ヒット映画『タイタニック』からの大ヒット曲、98年2月に全米第一位、映画音楽の名コンビ:ジェイムス・コーナー&ウィル・ジェニングスの作品。この曲は「ザ・ヴェリー・ベスト」(ESCA-8070)に収録されています。



 

3月30日
エリック・クラプトン(1945~)

1963年ヤードバーズへの参加をスタートに、以後ブルース・ブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、そして「いとしのレイラ」を生んだデレク・アンド・ドミノス、と多くの伝説的バンドに参加。74年「461オーシャン・ブルーバード」でソロとしてのキャリアをスタートし、現在に至る。日本では絶大の人気を誇り、引退(?)をアナウンスした後もツアーにきてますね(?)。

■Recommend Song :
Before You Accuse Me (ビフォー・ユー・アキューズ・ミー)
シェルター・ピープルのブルース・ギタリスト、フレディー・キングに大きな影響を受けたといわれるエリックのブルースマンとしてのお気に入りの一曲。オリジナルはもちろんボ・ディドリー。この曲は「ブルース」(UICY-1214)に収録されています。
 

卒業~邦楽編


冬に別れを告げ、春を迎える頃、それは、卒業の時期でもあります。
学校の卒業に限らず、人生における節目・節目の卒業の時でもあると言っていいかもしれません。フジパシフィック音楽出版が管理する楽曲のなかから今回ご紹介する邦楽曲は、「卒業」にまつわる作品を集めてみました。




「卒業」<作詞=松本 隆、作曲=筒美 京平>
~斉藤 由貴(PONYCANYON: 1985.02.21)

そのものズバリのタイトル、「卒業」。斉藤由貴は、1985年にこの曲で歌手デビュー!いきなりの大ヒットとなりました。その後も彼女の人気の大きさと楽曲の素晴らしさに恵まれてヒットを連発しました。そのさきがけとなったこの曲は、「卒業」という人生の岐路に立った女の子の繊細な心情が見事に表現されていて、聴く人の心に大きな共感を与えました。ここ数年で、この曲は2002年2月14日にリリースされた松下萌子のマキシシングル、2002年5月22日に発売された乙葉のアルバムでカバーされています。この曲は『BOMB!presents 永遠の’80定番アイドル大集合!』(PCCA-01800)に収録されています。



「ひとりぼっちの卒業式」<作詞=阿木 燿子、作曲=見岳 章>
~三田 寛子(CBS/SONY EP:07SH1250 83.01.21)

「駈けてきた処女(おとめ)」でレコード・デビューした三田寛子の1983年1月に発売された4枚目のシングル盤。ひとつの恋が終わり、「卒業式」になぞらえて「泣く気もないのに涙ぐみ、卒業させて、あなたから」とシンの強い女の子のキリリとした決別の気持ちを歌った曲です。この曲は『三田寛子/ゴールデン・Jポップ~ザ・ベスト』(SRCL-4632)に収録されています。

 


「卒業旅行」<作詞=白峰 美津子、作曲=羽田 一郎>
~ribbon(PONY/CANYON 91.07.17)

卒業旅行に出かけるというのが、半ば、当たり前のようになって来たのは、いつの頃からだったのでしょうか?その「卒業旅行」の想い出を歌った曲がこれです。フジテレビの番組「乙女塾」から生れたグループ、永作博美、松野有里巳、佐藤愛子の3人組、ribbon。
ribbonの3rd ALBUM『Jessica』(PCCA-00288 廃盤)に収録された曲です。

 



「じゃあね!」<作詞=秋元 康、作曲=高橋 研>~おニャン子クラブ<PONYCANYON 1986/02/21>

“おニャン子クラブ“は、ただ単に大きなブームを起こしただけにとどまらず、日本の社会や若者文化に大きな影響を与えました。昨年、“おニャン子クラブ“のDVD BOXやCDが予想を大きく上回るセールスを上げ、沢山の根強いファンの要望に応えて期間限定の再結成を果たしたことが、何よりの証左であったように思います。今なお、忘れがたい青春の想い出を残したと同時に“おニャン子クラブ“は、実にたくさんのヒット曲を残しました。そしてその中には、この「じゃあね!」のようにエポック・メーキングな作品!という高い評価を受けている曲も数多くあります。「卒業」は、別れの時であると同時に旅立ちの時でもあるのですが、「じゃあね!」以前の「卒業」をテーマにした曲は、切なさがあったり、センチであったりでしたが、「じゃあね!」の中の主人公たちは、あくまでもアクティブでポジティブで「じゃあね!」と手を振って別れの時にも微笑を忘れない、かつてなかったキャラクターの持ち主たちが登場した明るくポップな”卒業ソング“でした。この曲は『おニャン子クラブ ベスト』(PCCA-01613)に収録されています。
 



「さよならだけどさよならじゃない」<作詞=山田 邦子、作曲=KAN>~やまだかつてないWINK<PONY/CANYON 91.02.21>

90年代の初め、高視聴率を誇ったフジテレビ系のバラエティ番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」から生れたグループ、やまだかつてないWINK。山田邦子と素人だった横山知枝とが組んだデュオ。番組の企画から生れたWINKのパロディ的デュオではあったが、この曲は、マジで大ヒット!やまだかつてない快挙!となりました。以来、卒業シーズンには、よく聴かれ、よく歌われる曲となって現在に至っています。この曲は「ポニーキャニオン ポップ&ロック・ヒストリー vol.」(PCCA-01387)に収録されています。

 


「想い出がいっぱい」<作詞=阿木 燿子、作曲=鈴木 キサブロー>~H2O

1980年代初頭に登場した男性デュオ、H2Oが歌って1983年、あだち充原作のTVアニメ「みゆき」のエンディング・テーマとして大ヒット!まさに大人の階段を歩き始める青春の頃の微妙な想いを瑞々しく歌った、人生の大きな節目の卒業の歌。スタンダード・ナンバーとして歌われ愛され続けている曲。H2Oは、1985年に解散するが、2001年には復活を果たし、現在も活動中!新たにレコーディングしたこの曲が、「CANON PIXUS BUBBLE JET PRINTER」のCMに使われ、2003年の10月に「想い出がいっぱい ~the 21st century~」としてオリジナル・レコーディング版とのカップリングでシングル発売された。11月には、両ヴァージョンを含むH2Oのベスト・アルバム「想い出がいっぱい~the best collection~」(UMCK-1175)もリリースされました。

 


「青春時代」<作詞=阿久 悠、作曲=森田 公一>
~森田 公一とトップギャラン

正確には、”卒業ソング“と言えないかもしれませんが、“卒業”というキーワードで考えると「♪卒業までの半年で~」という歌いだしで始まるこの曲が、すぐ頭に浮かぶ人は、とても多いのではないでしょうか?!森田 公一とトップギャランのこの「青春時代」は、1976年のオリコン第1位の大ヒットとなって以来、愛唱・愛聴されている青春ソングの定番ともいうべき名曲です。カラオケは勿論、クラス会や同窓会では、シメで全員で合唱することも多いそうです。この曲は『森田 公一とトップギャラン/青春時代《DREAM PRICE 1000》』(MHCL-33)に収録されています。