Vol.41 『新年を祝う!!ハッピー・ソング特集』

クリスマスが終わるといよいよ新年、ここ日本では『お正月』や『一月一日』などで歌われるお正月ですが、実は海外…特に西洋では、クリスマスと新年は併せてホリデイ・シーズンと見なされがち…よって新年だけにフォーカスして"新年を祝おう!"的なテーマの楽曲はほとんどありません。
強いて挙げるとすると、『蛍の光』か、はたまたウイーン・フィルのニュー・イヤーズ・コンサートでの『ラデツキー行進曲』などが新年のイメージに合う曲なのかもしれませんね。
そこで今回のSeasoning Of Songsは、新年の幕開けにふさわしく、『おめでたい』『明るい未来』云々。。。ボジティヴな意味合いの歌詞で歌われる洋楽曲をピックアップしてご紹介いたします。 


 

「セレブレーション」/クール&ザ・ギャング

最初にご紹介する曲はクール&ザ・ギャングの「セレブレーション」です。
新年には関係なく「賛歌」としての意味を持つこの曲は、イスラム教の聖典:コーランの一説にインスパイアされたと言われています。
'81年2月全米No.1を獲得したクール&ザ・ギャングの最大のヒット曲。
大ヒットしたアルバム「セレブレイト」にオリジナルが収録されています。

★「セレブレーション」はクール&ザ・ギャング「ゴールド」(UICY-1323)に収録されています。


 

「輝く星座(アクエリアス)~レット・ザ・サンシャイン・イン」/ザ・フィフス・ディメンション

次にご紹介する曲は、フィフス・ディメンションの「輝く星座(アクエリアス)~レット・ザ・サンシャイン・イン」です。
オリジナルは'67年にスタートしたブロードウェイ・ミュージカル「ヘアー」の劇中曲。「ヘアー」は'79年に映画化もされました。
ブロードウェイでは作曲したジェイムス・ラドーとメルバ・ムーアが歌いましたが、フィフス・ディメンションがレコーディングしてリリース、'69年には見事全米1位に輝きました。

★「輝く星座(アクエリアス)~レット・ザ・サンシャイン・イン」は、ザ・フィフス・ディメンション「アルティメット」(BVCM-31117)に収録されています。



 

「ジャンプ」/ヴァン・ヘイレン 

次は、新年での大きな飛躍を期するという意味でヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」を選んでみました。
ヴァン・ヘイレン初にして唯一の全米No.1ヒット('84年/5週連続)「ジャンプ」は、バンドが初めて大胆にシンセを使用したポップ・チューンで、存在そのものがハッピーな"ダイアモンド・デイヴ"ことデヴィッド・リー・ロスがヴォーカルを担当したおもいっきり明るい曲です。この曲を収録したアルバム「1984」(WPCR-75059)は売れに売れましたが、当時それを上回る、まさに爆発的なセールスを記録しチャート・トップに君臨し続けたマイケル・ジャクソン「スリラー」に抑えられ、ついにアルバム・チャートNo.1を獲得できずに至ってしまいました。その「スリラー」にはエディ・ヴァン・ヘイレンがギター・ソロを弾いた"Beat It"が収録されているというなんとも皮肉な話もあります。


 

「オーバー・ザ・レインボウ~虹の彼方に~」/ジュディー・ガーランド

3曲目にご紹介するのは、これぞ新年にふさわしい曲!「オーバー・ザ・レインボウ~虹の彼方に」です。
今年こそ夢がかなうようにと初詣をする/した人も沢山いらっしゃると思います。この曲は、アメリカで人気映画音楽のNo.1にも選ばれています。

★「オーバー・ザ・レインボウ~虹の彼方に~」は、Judy Garland「The Definitive Collection」(輸入盤)に収録されています。



 

「この素晴らしき世界~ホワット・ア・ワンダフル・ワールド~」/ルイ・アームストロング

新年にふさわしい曲として、最後にご紹介するのはルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」です。
元来ジャズ畑であるルイ屈指のポピュラー・ヒットは、'64年にビートルズを抜いて全米No.1に輝いたボブ・シールのプロデュースによる「ハロー・ドーリー!」と、そのヒットをきっかけに、ベトナム戦争で荒廃した人々の平和を願って'68年作られたこの曲(ジョージ・D・ワイズ作曲、ボブ・シール作詞)が双璧といえましょう。

★「この素晴らしき世界~ホワット・ア・ワンダフル・ワールド~」は、ルイ・アームストロング「ザ・ベスト・オブ・ルイ・アームストロング」(UCCU-9105)に収録されています。

2010年も世界が平和であることを祈って上記楽曲をご紹介いたしました。