Vol.43 鬼才:A・ロイド=ウエバー版"サウンド・オブ・ミュージック"日本上陸!

「1961年から私がずっと思い続けてきたこと…それはいつの時代にも愛されるべきミュージカルに正当な評価を与えたい、ということ…」~アンドリュー・ロイド=ウエバー

4月11日から、劇団四季による、ロジャース&ハマースタインの最後の名作といわれる「サウンド・オブ・ミュージック」が上演されています。
♪ドレミの歌、♪エーデルワイス、♪マイ・フェイバリット・シングス~私のお気に入り
…その他おなじみの名曲に彩られたこのミュージカル、日本では'65年に公開された映画でファンになった方も多いと思います。
今回はあの「キャッツ」や「オペラ座の怪人」で知られる現代ミュージカルの鬼才アンドリュー・ロイド=ウエバーがプロデュース。これまでと一味違う「サウンド~」が期待されます。

「サウンド・オブ・ミュージック」は1959年ブロードウェイはラント=フォンタン劇場で開幕、翌年のトニー賞を総なめにし通算1,443回のロングランになりました。
しかし'61年幕開けしたロンドン公演の現地での評価は”古臭いオペレッタ”という芳しくないものがほとんど…それでも、この時ロンドン公演を体験した当時10才のロイド=ウェバーは、その音楽と脚本に感激してリチャード・ロジャースに手紙をだしました~いつか自分自身でこの作品をプロデュースしてロンドンでヒットさせたい…と。

そんな幼き彼の夢は、45年という時を経て実現したのが2006年、ロイド=ウエバー版「サウンド・オブ・ミュージック」が開幕しました。
再演にあたり、ロイド=ウエバーと演出家のジェレミー・サムズはザルツブルグを訪れナチス占領下のオーストリアの歴史的な混乱を改めて検証、家族愛~平和への希望といったメッセージ性を脚本に反映させると共にリアリティーを出すために舞台美術もオリジナルから一新したそうです。

また今回公演で初めて1962年に発表されたペギー葉山さんが歌った歌詞の「ドレミの歌」が使われるというのもウレシイところです。いまや「私のお気に入り」を「そうだ京都、行こう」のテーマソングと思っている若い方もいるそうですが、今年改めてこのミュージカルと音楽に触れてみるのも良いと思います。


 

「サウンド・オブ・ミュージック」

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http://www.shiki.gr.jp/applause/sound/index.html