Vol.6 【ブライダル・ソング特集】
さて、6月といえばやはりジューン・ブライド。今年も沢山のカップルがゴール・インすると思いますが、大切なのが結婚式での演出、特にブライダル・ソングの選曲はカップルのセンスが問われるところ。というわけで、今月はブライダル・ソングを特集しました。
ネットでは、とくに【HOTEL METROPOLITAN高崎】さんがブライダルBGMを場面別にランキングするなど、きめの細かいアドヴァイスをされています。ここでは、結婚式・披露宴の定番曲をフジパシフィック音楽出版のカタログからご紹介致します。
【ブライダル・ソング特集】~洋楽編~
「I WAS BORN TO LOVE YOU」/Queen (Freddie Mercury)
フジテレビ月9ドラマ「プライド」の効果で、今年前半はこの曲や「WE WILL ROCK YOU」が大リバイバルヒットしましたが、もともとクイーンは結婚式によく使われていました。もっとも、クイーン原体験派の花嫁はいまや50代?つまり“親子2代にわたってのブライダル・ソング”というわけで、式場も和やかな雰囲気?になること請け合い。
*「I WAS BORN TO LOVE YOU」は、アルバム「Queen Jewels」(TOCP-67318)に収録されています。
「MY HEART WILL GO ON」 (タイタニック・愛のテーマ)/Celine Dion
これも定番中の定番、タイタニック号の先端でのレオナルド・ディカプリオとケイト・ウインスレットのイメージが強いのですが、ディカプリオは死んじゃいますから結婚式には向かないという声も…。映画がらみといえば、あのホイットニー・ヒューストン主演「ボディー・ガード」のテーマ「オールウェイズ・ラヴ・ユー」、ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーの永遠のデュエット「エンドレス・ラヴ」も見逃せないところ。
*「MY HEART WILL GO ON」は、アルバム「All The Way...A Decade Of Song」(ESCA-8070)に収録されています。
「WILD CHILD」/Enya
映画「冷静と情熱の間」のテーマ曲としてヒット、邦題タイトルから結婚式でも色々な使われ方をされますが、エンヤは折からのヒーリング・ブームもあり、「WILD CHILD」以外にも「オリノコフロー」、「オンリータイム」なども人気曲になっているようです。結婚式ではとくに迎賓の定番だったエンヤも、最近では新郎新婦の入場にも使われているようです。(HOTEL METROPOLITAN高崎さん調べ)
* 「WILD CHILD」「オリノコフロー」「オンリータイム」は、Boxセット「Only Time _ The Collection」(WPCR-11306)に収録されています。
「JUST THE WAY YOU ARE」(素顔のままで)/Billy Joel
これも、ビリー・ジョエルによる素晴らしい曲と歌唱でブライダルで人気が高い曲ですが、やはり日本ではこの邦題により、いっそう意味深く使われているようです。やはり、“心は素顔のままで”が良いのでしょう。同じ意味合いで、ビリーの曲では「オネスティー」がブライダル・ソングの定番になっています。他に、邦題からよく使われるのは、10ccの「愛ゆえに(Things We Do For Love)」ですね。
*「JUST THE WAY YOU ARE」「オネスティー」は、アルバム「Billy Joel Greatest Hits」(MHCP-110)に収録されています。
「CAN’T TAKE MY EYES OFF OF YOU」(君の瞳に恋してる)/Frankie Vali
HOTEL METROPOLITAN高崎さんの統計では、この曲、洋装入場やキャンドルサービスによく使われているとのことですが、まあ、“本当に君にめろめろだよ…”という意味で、まさにブライダルにはうってつけの曲。沢山のカヴァー・ヒットがありますが、CMがらみで、トミー・フェブラリーのバージョンが最近ではよく耳にします。オリジナルはフランキー・ヴァリ、’67年のヒット。
*「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」は、アルバム「Tommy February 6」(DFCL-1060)に収録されています。
「EDELWEISS」(エーデルワイズ)
結婚式はめでたいものですが、こと、花嫁の父親にとっては果たしてめでたいか否か心境は微妙です。ここは父親らしく大きな気持ちをもってその悲しみに対応するしかありません。ご存知「サウンド・オブ・ミュージック」からのこの曲は、トラップ大佐が音楽のすばらしさ受け入れる時に、オーストリアの国花:エーデルワイズの美しさと国の永遠をこめて歌われます。ダイレクトなブライダル・ソングとは言えませんが、花嫁の父の心境ともダブります。
*「EDELWEISS」は、オリジナル・サウンド・トラック「Sound Of Music」(BVCM-31053)に収録されています。
「MY ONE AND ONLY LOVE」
そう、JAZZスタンダードにも沢山のブライダル・ソングはあります。これはロバート・メリリン(作詞):ガイ・ウッド(作曲)の代表作ですが、フランク・シナトラのバージョンがヒットしました。また、「I CAN’T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE」(捧ぐるは愛のみ)や、フジパシフィックの楽曲ではありませんが、映画「花嫁のパパ」でも使われている、ジェローム・カーン(曲)とドロシー・フィールズ(詞)の「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」(今宵の君は)、も頻繁にブライダルで使われているJAZZスタンダードです。
* 「MY ONE AND ONLY LOVE」は、アルバム「John Coltrane & Johnny Hartman」(UCCU-9549)に収録されています。
「CELEBRATION」(セレブレイション)/Kool & The Gang
まあ、文字通りといえばそれまでなのですが、やはりブライダルでの迎賓入場などによく使われる定番曲、クール&ザ・ギャングの’81年の全米ナンバー1ヒット。ちなみに、クール&ザ・ギャングは、今年で結成40周年、レコーディング・キャリア35周年という自らのセレブレイション・イヤーということで、トリビュート・アルバムを4月にリリースしています。
*「CELEBRATION」は、アルバム「ギャングソロジー 1970-84」(UICY-1162)に収録されています。
「I’LL BE THERE」(アイル・ビー・ゼア)/Jackson 5
ご存知ジャクソン5の’70年全米ナンバー1ヒット。この年は彼等の記念すべき年。なんと「ABC」など4曲もの全米ナンバー1ヒットをリリースしています。「アイル・ビー・ゼア」は、その詞の内容からよくブライダルの場で使われています。同じ意味で、キャロル・キングも定番といえましょう。「ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロー」「ナチュラル・ウーマン」、はたまた「ユーヴ・ガッタ・ア・フレンド」(君の友達)でもOKでしょう。
*「I’LL BE THERE」は、アルバム「JACKSON 5 Anthology」(UICY-1024)に収録されています。
最後にまとめで数曲ご紹介いたします。
「ダンス・ウィズ・ミー」(オーリアンズ)、
「ウィル・ユー・ダンス」(ジャニス・イアン)、
「ホールド・ミー、スリル・ミー、キス・ミー」(グロリア・エステファン)、
「オールウェイズ」(アトランティック・スター)、
「アンチェインド・メロディー」(ライチャス・ブラザース)。
【ブライダル・ソング特集】~邦楽篇~
「お嫁に行きたい」
<作詞=なかにし礼・作曲=鈴木邦彦>~森山 加代子
時代は変わり、若い人たちの心情も大きく変わってきているのかもしれませんが、女性にとって、結婚に対する思いは基本的にはかつてと今ではそんなに大きな違いがあるとも思えないのですが、果たして実際はどうなのでしょう?女性の結婚願望を素直にストレートに歌った曲が、この森山加代子の「お嫁に行きたい」です。「白い蝶のサンバ」で鮮烈なカムバックを果たした後、1980年の8月に発売されたシングル曲でした。
「結婚しようよ」<作詞・作曲=吉田拓郎>~よしだ たくろう
“プロポーズの言葉”は、人それぞれ様々な表現で思いを伝えるのでしょうが、「結婚しようよ」というのが、最もシンプルでわかり易く、ストレートに強く相手に伝えられるものなのかもしれません。「結婚」というキー・ワードでまず思い浮かぶのは、この曲ではないでしょうか?!1971年の大ヒット曲です。
*「結婚しようよ」は、アルバム「Takuro The Best メッセージ」(MHCL-10002)に収録されています。
「結婚通知」
<作詞=高津圭子・補作詞=若杉雨生・作曲=鈴木邦彦>~日吉 ミミ
1973年に発売された日吉ミミのシングルは、「週刊明星」の募集歌でした。愛していた人からのプロポーズがないまま時が過ぎ、周囲の人から薦められたであろう別の人と結婚することになったことを知らせる女心を日吉ミミは淡々と歌っています。それだけに切ない想いが伝わって来ます。
「ウェディングドレス」
<作詞=秋元康・作曲=高橋研>~おニャン子クラブ
女の子の憧れは純白のウェディング・ドレス!でも愛する人と結婚できるなら、純白のウェディング・ドレスに身を包まなくとも青空の下、I LOVE YOU!のブーケを手にして愛を誓えば、青空が永遠のウェディング・ドレスとなる!と歌った爽やかなウェディング・ソング!当時、爆発的な人気を博したフジテレビの「夕やけニャンニャン」のテーマ・ソングとして1987年に発売されたおニャン子クラブの大ヒット曲です。
*「ウェディングドレス」は、アルバム「おニャン子クラブ・ベスト」(PCCA-01613)に収録されています。
「ともだちの結婚式」
<作詞=麻生香太郎・作曲=さくらいひさみ>~桜井 久美
<作曲=服部隆之>~オリジナル・サウンドトラック(服部隆之)
結婚式に招待された花嫁の女性のともだちが、心からの「おめでとう!」という祝福の気持ちとちょっぴり寂しさも感じる微妙な気持ちをポップ・カントリー調で歌った曲。1974年の桜井久美のシングル曲でした。
「ライスシャワー」
<作詞=石井聖子・作曲=山咲麻子>~石井 聖子
親友が先にお嫁に行くことに!結婚式に参列した友達の女性が抱く花嫁への祝福と羨望と寂しさの入り混じった複雑な心境を「ともだちの結婚式」よりも強く、歌ったのが、この曲です。花嫁への祝福をライスシャワーに込めた1998年の石井聖子のシングル曲でした。
*「ライスシャワー」は、マキシ・シングル「ライスシャワー」(PCDA-01120)に収録されています(ジャケット写真データはございません)。
「CAN YOU CELEBRATE?」
<作詞・作曲=小室哲哉>~安室 奈美恵
ウェディング・ソングの定番中の定番!和久井映見、武田鉄矢、反町隆史主演の 1997年のフジテレビ月9ドラマ「バージンロード」の主題歌。平均視聴率21.4%の大ヒット・ドラマと共に、当代きってのヒットメーカー:小室哲哉が作り、安室奈美恵の歌った主題歌「CAN YOU CELEBRATE?」が、多くの人々の心を掴んで特大のヒットとなったのは、まだ記憶に新しいところです。以来、ウェディング・ソングの代名詞ともいうべき楽曲として愛され続けています。
*「CAN YOU CELEBRATE?」は、アルバム「181920」(AVCD-11624)に収録されています。
結婚式でよく使われ、歌われる曲、所謂、ウェディング・ソングの定番とも言うべき曲は、実に沢山あります。弊社の管理曲でも上記の作品の他にも
MISHAの「EVERYTHING」、
ウルフルズの「バンザイ~好きでよかった~」、
スピッツの「空も飛べるはず」、
久保田利伸 with NAOMI CAMPBELLの「LA LA LA LOVE SONG」、
小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」、
中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」、
ZARDの「負けないで」、
KINKI KIDSの「全部だきしめて」、
SMAPの「夜空ノムコウ」、
大滝詠一「幸せな結末」、
Every Little Thingの「Time goes by」、
I WiSHの「明日への扉」
などなど。。。ウェディング・ソングの定番というのは、誰でも知っている究極のラブ・ソングであることの証しなのかもしれませんね。